「クレジットカードを作るとき、VisaとMastercardってどっちを選べばいいの?」——そんな疑問を持つ方はとても多いです。
結論からお伝えすると、日本国内だけで使うなら正直どちらでもほぼ差はありません。ただし、海外旅行の行き先・使い方・持ち枚数によってベストな選択は変わります。
この記事では、VisaとMastercardの違いを「加盟店数」「海外での使いやすさ」「為替レート」「付帯サービス」の4つの軸で徹底比較し、あなたに合った選び方をわかりやすく解説します。
- VisaとMastercardの基本的な違い
- 海外での使いやすさの実態
- 為替レートの仕組みと手数料の差
- 2枚持ちが有効なケース
- 各ブランドのおすすめカード6選
VisaとMastercardは「決済ネットワーク」の会社
まず大前提として、VisaもMastercardも、カードを発行しているのではなく「決済ネットワーク(国際ブランド)」を提供している会社です。
私たちが手にする楽天カード・三井住友カード・dカードなどは、各銀行や信販会社が発行しており、その決済ネットワークとしてVisaやMastercardのライセンスを使っています。
国際ブランドは「どの店でカードが使えるか(加盟店ネットワーク)」と「海外での決済・換算レート」を管理しています。ポイント還元率やカードのデザイン・特典は発行会社が決めるため、国際ブランドだけでは還元率などは比べられません。
VisaとMastercardを4つの軸で比較
① 加盟店数(使える店の多さ)
| 項目 | Visa | Mastercard |
|---|---|---|
| 世界加盟店数 | 約1億3,000万か所以上 | 約1億か所以上 |
| 国内加盟店 | ◎(最多水準) | ◎(ほぼ同等) |
| 特に強い地域 | 北米・東南アジア・中東 | 欧州・南米・アフリカ |
世界全体ではVisaがわずかに多い傾向がありますが、日本国内や主要観光地(ヨーロッパ・アメリカ・アジア)での差は実用上ほぼゼロです。どちらのブランドでも困る場面はほとんどありません。
ただし、欧州(特にドイツ・オランダなど)やアフリカ・南米では、Mastercardの方が通りやすいケースが報告されています。一方、北米やフィリピン・タイなど東南アジアではVisaの圧倒的な普及率が光ります。
② 海外での使いやすさ
| 渡航先 | おすすめブランド | 理由 |
|---|---|---|
| アメリカ・カナダ | Visa ◎ | 加盟店が非常に多く安心 |
| ヨーロッパ全般 | どちらでもOK(Mastercard微優勢) | 両ブランドとも十分に普及 |
| 東南アジア | Visa ◎ | タイ・ベトナムなどVisaが強い |
| 南米・アフリカ | Mastercard 微優勢 | 地域によってMCが強いエリアあり |
| 中国 | どちらも注意 | UnionPayが主流。Alipay/WeChatPayも必要 |
中国本土では、VisaもMastercardも使えない場面が多くなっています。中国旅行の際はAlipay(支付宝)やWeChat Pay、またはUnionPay(銀聯)カードの利用も検討してください。
③ 為替レートと海外事務手数料
海外でカードを使うと、現地通貨から日本円への換算が発生します。この換算には「基準レート」と「海外事務手数料」の2段階があります。
| 項目 | Visa | Mastercard |
|---|---|---|
| 基準レートの決定 | Visaが独自に設定 | Mastercardが独自に設定 |
| レート公開 | 公式サイトで確認可 | 公式サイトで確認可 |
| 海外事務手数料 | カード発行会社が加算(1.6〜3.0%程度) | カード発行会社が加算(1.6〜3.0%程度) |
どちらのブランドも日々レートは変動しますが、長期的に見て大きな差はありません。むしろ、発行会社が上乗せする「海外事務手数料」の方が影響大。海外利用が多い方は海外事務手数料が低いカードを選ぶことが最重要です。
- 海外手数料が1.63%以下のカードを選ぶ(例:楽天カード1.63%など)
- 「海外キャッシュバック」や「海外還元率アップ」の特典カードを活用する
- 現地通貨払い(DCC=動的通貨換算)は避ける
④ 付帯サービス・特典
VisaとMastercardは独自の会員向けサービスも提供しています。
| サービス | Visa | Mastercard |
|---|---|---|
| プレミアムサービス | Visa Infinite / Visa Signature | World Elite / World Mastercard |
| 空港ラウンジ | 上位グレードで利用可 | 上位グレードで利用可 |
| 旅行保険 | カード発行会社による | カード発行会社による |
| コンシェルジュ | プラチナ・インフィニット | World Elite |
| 特徴的な独自特典 | Visaのタッチ決済(Visa payWave) | Mastercard Taste of Premium(レストラン優待など) |
国内でよく使われるゴールドカード以下の水準では、両ブランドの付帯サービスの差は小さく、カード発行会社の特典の方が重要です。
こんな人はVisaを選ぼう
- 北米・東南アジア・中東への渡航が多い
- 「とにかく使える店を増やしたい」と考えている
- 1枚目のカードとして安心感を求めている
- Visaのタッチ決済(非接触決済)をよく使う
こんな人はMastercardを選ぼう
- ヨーロッパ・南米・アフリカへ頻繁に行く
- すでにVisaカードを持っていて「2枚目」として差別化したい
- Mastercard限定の優待(グルメ・ホテル等)を活用したい
- Amazon Mastercardなど特定のMastercard限定カードに魅力を感じている
Visaを選ぶか、Mastercardを選ぶかよりも重要なこと
繰り返しになりますが、日本国内利用がメインなら、VisaとMastercardの差はほぼありません。それよりも以下の点を優先してカードを選ぶことをおすすめします。
- ポイント還元率(1%以上を目安に)
- 年会費の有無・コスパ
- よく使うサービスとの相性(楽天市場・Amazon・コンビニなど)
- 海外事務手数料(海外利用が多い場合)
- 旅行保険・ショッピング保険の充実度
2枚持ちがベスト?VisaとMastercardを両方持つメリット
上級者向けのテクニックとして、VisaとMastercardを1枚ずつ持つ「2ブランド戦略」があります。
- どちらかのブランドしか対応していない店舗でも対応できる
- カードの磁気不良・利用停止など万一のリスクを分散できる
- それぞれ得意な用途に使い分けられる(例:国内はVisa・海外サブはMastercard)
- 異なる発行会社のカードにすれば、ポイントの二重取りが可能
ただし、年会費のかかるカードを2枚持つと費用がかさむため、1枚は年会費無料カードを選ぶのがおすすめです。
VisaおすすめカードTOP3
🥇 第1位:三井住友カード(NL)
還元率 0.5%〜最大7%
年会費永年無料
Visa / Mastercard
対象コンビニ・飲食店でタッチ決済最大7%
三井住友カード(NL)は、年会費永年無料でありながら対象のコンビニ・飲食店でのタッチ決済で最大7%還元という驚異的なコスパを誇ります(※条件あり)。ナンバーレスでセキュリティ面も安心。1枚目のカードとして最有力候補です。
- 年会費:永年無料
- 還元率:通常0.5%、対象店舗最大7%(※)
- ブランド:Visa・Mastercard(選択可)
- 国際ブランドを選べるため、Visaを選択すれば1枚目として最適
※最大7%還元は条件を満たした場合。通常は0.5%です。
🥈 第2位:楽天カード(Visa)
還元率 1.0%〜3.0%
年会費永年無料
Visa / Mastercard / JCB / Amex
楽天市場で3倍還元
楽天カードは基本還元率1.0%と高水準で、楽天市場での利用ならさらにポイントが貯まりやすい1枚。年会費永年無料で持ちやすく、海外事務手数料も1.63%と比較的低め。Visaを選んでおけば海外でも安心です。
- 年会費:永年無料
- 還元率:通常1.0%、楽天市場3.0%以上
- ブランド:Visa / Mastercard / JCB / Amex(選択可)
- 海外事務手数料:1.63%(Visa・Mastercard)
🥉 第3位:三井住友カード ゴールド(NL)
還元率 0.5%〜最大7%
年会費5,500円(条件達成で翌年以降永年無料)
Visa / Mastercard
空港ラウンジ無料
年間100万円以上利用すると翌年以降の年会費が永年無料になるゴールドカード。空港ラウンジや旅行傷害保険など、充実した特典も魅力。コスパ重視のゴールドカードを探している方に最適です。
- 年会費:5,500円(年100万円利用で翌年以降永年無料)
- 還元率:通常0.5%、対象店舗最大7%(※)
- ブランド:Visa・Mastercard(選択可)
- 国内主要空港ラウンジ無料
※最大7%還元は条件を満たした場合。通常は0.5%です。
MastercardおすすめカードTOP3
🥇 第1位:dカード GOLD(Mastercard)
還元率 1.0%〜10%
年会費11,000円
Mastercard
ドコモ利用料金10%還元
ドコモユーザーなら、携帯料金・ドコモ光が毎月10%ポイント還元になるdカード GOLDは最強クラスのコスパ。通常利用でも1.0%還元で、国内旅行保険・海外旅行保険ともに充実しています。Mastercardの2枚目として持つのも◎。
- 年会費:11,000円
- 還元率:通常1.0%、ドコモ関連最大10%
- ブランド:Mastercard
- 海外・国内旅行傷害保険付帯
🥈 第2位:Amazon Mastercard
還元率 1.0%〜2.0%
年会費永年無料
Mastercard
Amazon利用でポイントアップ
Amazonでよく買い物をする方に特化したMastercardブランドのカード。Amazon.co.jpでの利用で還元率アップ(Primeなし1.5%・Prime会員2.0%)。年会費永年無料で1枚目・2枚目どちらにも使いやすいです。
- 年会費:永年無料
- Amazon.co.jp:1.5%(Prime会員2.0%)
- その他:1.0%
- ブランド:Mastercard
🥉 第3位:au PAY ゴールドカード(Mastercard)
還元率 1.0%〜最大11%
年会費11,000円
Mastercard
au利用料金最大11%還元
auユーザーなら携帯料金が最大11%還元になるau PAY ゴールドカード。au PAY残高へのチャージでもポイントが貯まり、Mastercardブランドで海外でも使いやすい1枚です。
- 年会費:11,000円
- 還元率:通常1.0%、au利用料金最大11%
- ブランド:Mastercard
- 海外旅行傷害保険付帯
VisaとMastercardに関するよくある質問
Q. VisaとMastercardが使えない店があるのはなぜ?
加盟店契約や端末の設定によって、特定のブランドのみ対応している場合があります。ただし、国内の主要店舗でどちらかしか使えないケースはほとんどありません。
Q. タッチ決済はVisaとMastercardどちらが使いやすい?
VisaはVisa payWave(Visaのタッチ決済)、MastercardはMastercard Contactlessという非接触決済に対応しています。国内の対応端末はどちらも増えており、現時点で大きな差はありません。ただし三井住友カードのコンビニ・飲食店特典はタッチ決済が条件のため、Visaブランドの同カードが優位です。
Q. 審査の通りやすさはブランドによって違う?
審査はカードを発行する会社(銀行・信販会社など)が行います。国際ブランド(VisaやMastercard)自体は審査に直接関与しません。審査基準はあくまで発行会社によって決まります。
Q. JCBとはどう違う?
JCBは日本発の国際ブランドで、国内加盟店は非常に多いです。ただし、海外(特に欧米)ではVisaやMastercardに比べて使えない店舗が多い傾向があります。日本国内や日本人向け観光地が多い場所では問題ありませんが、海外利用が多い方にはVisaかMastercardをメインにすることを推奨します。
まとめ:VisaとMastercardの選び方
| 状況 | おすすめ |
|---|---|
| 1枚目・国内メイン利用 | どちらでもOK(Visa微優勢) |
| 北米・東南アジアへよく行く | Visa |
| ヨーロッパ・南米へよく行く | Mastercard(Visaも可) |
| 2枚目として持つなら | 1枚目と異なるブランド |
| ドコモユーザー | dカード GOLD(Mastercard) |
| auユーザー | au PAY ゴールドカード(Mastercard) |
| 楽天市場をよく使う | 楽天カード(Visa or Mastercard) |
| コンビニ・飲食店を重視 | 三井住友カード(NL)(Visa推奨) |
VisaとMastercardのどちらがいいかは、「絶対的な正解はない」というのが実情です。大切なのはブランドよりも、自分のライフスタイルに合ったカード発行会社・特典・還元率を選ぶこと。まずは気になるカードの詳細ページで条件を確認し、納得してから申し込むようにしましょう。
この記事の情報は2026年4月時点のものです。カードの年会費・還元率・特典・審査基準などは予告なく変更される場合があります。申し込みの際は必ず各カード会社の公式サイトにて最新情報をご確認ください。また、クレジットカードの審査は申込者の状況によって結果が異なります。本記事はカード利用・申し込みの結果を保証するものではありません。

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